「プロテクター」カテゴリーアーカイブ

衝撃と人体への影響 -CEプロテクター

CE規格は、プロテクターの性能を、体に伝わる衝撃が何kN(キロ・ニュートン、ニュートンの千倍)になるかで決めています。

kN で言われても安全性がよくわからないので、調べてみました。

プロテクター無しだと即死するレベルの衝撃を受けた場合

  • バックックプロテクターLevel-1 で衝撃が緩和されて、18kNの衝撃を受けると、重症になる確率が70%中傷になる確率は100%
  • バックックプロテクターLevel-2 で衝撃が緩和されて、 9kNの衝撃を受けると、重傷になる確率は10%中傷になる確率が20%

という結論になりました。 続きを読む 衝撃と人体への影響 -CEプロテクター

プロテクターによる衝撃時間延長

プロテクターがあると、何も無い場合より衝突時間が長くなります。
衝突時間が長くなると、衝突で生じる衝撃力が小さくなります。

プロテクターCE規格で定められている試験は、鉄の台にプロテクターを置いて、鉄の重りをぶつけます。

プロテクターを置かずに鉄と鉄が直接衝突した場合の衝突時間は1msec程度です(鉄と鉄の衝突で生じる衝撃力)。

CE規格 EN1621準拠のプロテクターを間にはさんで、鉄と鉄を衝突させた場合の衝突時間は、SAS-TECの資料(下図)から読み取ると、おおよそ3msecから5msecです。 続きを読む プロテクターによる衝撃時間延長

CE規格プロテクタの保護性能 – CEプロテクター

CE規格プロテクタが、衝突や転倒などの衝撃を、どの程度緩和してくれるのかは、CE規格に定めれている衝撃試験で判断できます。

プロテクターのCE規格 EN 1621の認証試験では、50ジュールの衝撃を加えた時に、体に伝わる衝撃を計測して、下の表に記載した規定値以下になることを確認します。

    LEVEL 1 LEVEL 2
平均値 最大値 平均値 最大値
EN 1621-1:2012
プロテクター全般
35 kN以下 ~50 kN 20 kN以下 ~30 kN
EN 1621-2
バックプロテクター
18 kN以下 ~24 kN  9 kN以下  ~12 kN
EN 1621-3
胸部プロテクター
30 kN以下 ~45 kN  20 kN以下 ~12 kN
EN 1621-4
エアバック
4 kN以下 ~6 kN  2.5 kN以下 ~3 kN

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プロテクター CE規格

バイク用プロテクターのCE規格をまとめました。

バイク用プロテクターのCE規格は、プロテクタ衝撃吸収能力の下限を規定した規格4種と、バイク用ブーツの規格とバイクウェアの規格です。

  1. EN 1621-1(プロテクター全般のCE規格)
  2. EN 1621-2(バックプロテクターのCE規格)
  3. EN 1621-3(チェストプロテクターのCE規格)
  4. EN 1621-4(エアバックのCE規格)
  5. EN 13594 (グローブのCE規格)
  6. EN 13634 (バイク用ブーツのCE規格) 
  7. EN 13595 (バイクウェア(ジャケット、トラウザー、スーツ)CE規格)
  8. EN 14021 (オフロード用プロテクター、ルーストディフレクター)
  9. EN 1938  (バイク用ゴーグルのCE規格)

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