BMW F700GS

BMW F700GS (Red Centre Wayにて)
BMW F700GS (Red Centre Way のダート区間)

BMW F700GS 2018年にHeidenau K60 Scout タイヤを履いて、7700km(内600kmほどはダート)オーストラリアを走りました。

ダートでも、オンロードでも頼りになる良いバイクでした。

性格はモードで変わる

ROAD/ENDURO/RAIN の3つのモードがありました

モードの切替は走行中にアクセル握ったまま右手親指でボタン押すだけで変更できます。
変更後、一瞬アクセル全閉に戻すと切り替わり早いです

ENDUROモード
BMW F700GS at Barry Way Wallace Craigie Lookout
BMW F700GS (Barry Way の山道)
BMW F700GS(Barry Way)

ENDUROだと、低速でのトルクが厚くなり、ねばり強くなります。

ROADモードでダートの溝や段差にガツンとぶつかると、乗り越えて行かずに、トルク不足でエンストすることもありましたが、ENDUROならそういうことはなく、粘ってくれます。

BMW-F700GSO(Oodnadatta track)
BMW-F700GSO(Oodnadatta track)

ENDUROだと、100km/hを超えるあたりから、加速性能に物足りなさを感じるようになります。
90km/hくらいまでので速度で、ダート走っている時は、ENDUROが快適です。

高速時の加速以外は、ENDUROモードが快適です。
ダートだけでなく、街乗りも含めて100km/h以下での使用ならENDUROが乗りやすいと思います。

ROADモード

ROADモードだと、100km/h以上でのレスポンスが良くなり軽快になります。

そのかわり、低速でのトルクが薄くなり、ギアを変えたり、半クラ使ったりする機会が増えます。

130km/h程度までは快適に走ります。
150km/h程度になると風圧と振動が大きく、この速度で巡航する気分にはなりませんでした。

サスペンション設定はNORMAL

BMW-F700GS(West MaDonnell NP)
F700GS(West MaDonnell 国立公園)

COMFORT/NORMAL/SPORTS の3週類の設定がありました。

COMFORTだと、フロントサスの沈み込みやピッチングが多めになるし、タイヤの接地感が希薄に感じます。

SPORTSだと、固すぎる気がします。
タイヤがK60 SCOUTで固いことも原因かもしれません。

ほぼずっと、NORMALでした。

軽い車体

BMW-F700GS(Jyndabyne)
BMW-F700GS (Jyndabyne)

左右のパニア、シートバック、タンクバックなど全部で37kgの荷物を積んでいる状態でも軽く感じました

パニアを下ろして軽くなるとさらに軽快になり別バイクみたいです

BMW F700GS ケースやバッグを外した状態

車重は満タンで212kg。エンジンガードやパニア用フレームなども付いていますが、ダートで転倒した時、一人で起こせませんでした

ただ、37kgの荷物を積んでいる状態では起こせなかったので、全部外して起こしました。

シートは(ローシート)でも高め

海外仕様のローシートはシート高79cm。
股下82cmの足で、平地ならギリギリ両足ベタ足になる感じです。

国内仕様の標準シートは、76.5cm。海外仕様のローシートより、2.5cm低くなっています。ローシートにしてサスも縮めると、海外仕様でもシート高76.5cmになります。

左足側が低く場所で停車する時は左足がつま先になります。
うっかりすると、倒れそうにな感じです。

エンジン音静か

個性的な音とか、鼓動感とははなく、静かに仕事してくれている感じのエンジンです

シールドは飾り

ネイキッド並みに風受けます。どんな姿勢で乗ってもシールドの機能を感じません

オンロードでの高速巡航も安定

BMW-F700GS(Stuart Highway 制限速度130km/h地域にて)
Stuart Highwayの制限速度130km/h地域

130km/h+アルファで何時間も走れるバイクでした

そこからの加速も自然にできます

130キロプラスアルファの風や音や振動はそれなりに大きいですが、慣れます。

しかし、150くらいからのエンジンやタイヤからの振動は格段に大きくなり、この速度で長時間走りたくないレベルになります

ウインドシールどは、ほとんど役立たすで、ネイキッド並みに風を受けるので、体に受ける風圧や、ヘルメット風切り音が大きくて疲れます。
車体の振動や騒音も激増です。
110くらいまでは、風も振動も友好的なレベルです。

オンロードのワインディングも自然

ハンドルの切れ込みに癖はなく、峠道でも素直です。

軽くヒラヒラと倒れ込んで切れていきます。

ROADモードでギア高めだと、コーナー立ち上がりの加速がわずかにまったりしている気もしましたが、物足り無さを感じることはありませんでした。
ただ、峠を重視するなら、K60のような50/50タイヤでなく、純正タイヤのような30/70タイヤのほうが良いと思います。

燃費は速度しだい

130km/h制限道路を好きに走ると、17km/litter程度の燃費
110km/h制限の道路なら、燃費は、20 km/litter程度
100km/h制限道路で平地なら、燃費24 km/litter程度

燃費は速度次第でした

100キロ縛りで、加減速控えめに走ったらリッター27キロ走ったこともありました、走っていて楽しくないですが。

BMW-F700GS(Port Fairy)
BMW-F700GS(Port Fairy)

純正タイヤのF700GSの人も燃費17.5くらいだと言っていたから、K60タイヤのせいで燃費が落ちているわけではないと思われます

モードでもタイヤでもなく、走行速度で燃費が大きく変わります。

燃料タンクは、16リッターなので、満タンで走れる距離は、1時間半毎に給油270kmから380km。速度次第です。

制限速度130km/hの地域を走っていると、1時間半毎に給油でした。
給油するために走っているような状況ですが、2時間半時走ると350キロ進むのでガス欠不可避なので、切実です。

ガス・ステーションを目指して走るから、車名がGSなのかも

タフ

7,712kmを、ノートラブル、ノーメンテナンスで快適に走り終わりました。

転倒して固定金具の一部が千切れたパニアケース
転倒して固定金具の一部が千切れたパニアケース

転倒してパニアケース(SW-motech TRAX ADV)が引きちぎれたこともありましたが、バックミラーを固定し直しだけで済み、バイクは無事でした

37度の日差しの中を走っても、エンジン温度は91度くらいまでで安定していました。ラジエターガードは無しです

ダート400㎞を走った日は、シートバックに入れていたドリンクパックが振動で潰れるほどのガタガタ道でしたが、バイクは問題無しです。

タンクバックの選択に注意

タンクの前後長が短い気がします。しかも、タンクの後半が斜めです。

大き目のタンクバックだと、タンクバッグが邪魔で前に乗れません。

前寄りにタンクバック付けたら、ヘラ―ソケットが使えないくなるし、ハンドルを左フルロックすると、タンクバックにクラクションのスイッチが当たり、クラクション鳴りました。

キーホルダーやヘラソケットのサイズに注意

ハンドルを目いっぱい切ると、イグニッションキーの前にある仕切りのような壁とのスキマは1センチほどになります。

ここに、大き目のキーホルダーなどが入るとハンドルをフルロックまで切れません。

ナビの電源コードの中間にある黒い箱が、ここに入っていて、ハンドルを左側にフルロックできませんでした。

タンクバックを使う場合は、イグニッション後ろはタンクバック、前はハンドル切る空間で使えないので、キーホルダーやヘラーソケットに刺すアダプタ―のサイズには要注意です。

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