Ducati Scrambler sixty2

  ducati_scrambler_sixty2400㏄のドカティ スクランブラ― Sity2で、箱根・伊豆へツーリングに行ってきました。

走行距離360㎞。市街地、高速、峠を走った印象は、スタイル重視のバイクだという印象でした。

座り方は開脚

乗ってみて最初に気付いたのは右足の違和感でした。

閉脚だとクランクケースが邪魔

ducati_scrambler_sixty2-stepバイクを真上から見てみると、右のステップ直前にクランクケースが出っ張っていて、右足でステップの根本が踏めません。

無理に「かかと」で車体をホールドしようとすると、「つま先」が開いてしまい、膝でタンクを挟む力が逃げてしまいます。

「つま先」が開かないようにステップを踏んで、ステップの上に立ち、そのまま真っ直ぐ座ると、体が右にズレます

シートの左右中心に座ると、右足だけ外にズレている違和感があります。

靴で車体をホールドしようとせず、開脚で乗ればOKです。

「かかと」や「くるぶし」で車体をホールドしようとせず、左足も車体から離れた所を踏めば違和感なく真ん中にしっかり座れます。

靴でグリップできませんが、膝ではタンクをグリップできます。

オフロードやアメリカンのように靴でのグリップ追及しない乗り方が正解でした。
ロードスポーツやネイキッドのように、カカトでホールドして乗ろうしたのが失敗でした。

ステップの間隔が広いデザイン

Bike_Front-viewsステップの付け根の幅が、タンクの幅より広くなってますので、左右の足は、ハの字になります。

クランクケースの出っ張っていなかったとしても、スクランブラ―は、開脚で乗ることになります。

ネイキッドやロードスポーツなどは、タンクの幅より、ステップの付け根の幅が狭くなっているので、足はVの字、閉脚になります。

個人的にはV字が好きです、靴でバイクを締め付けて押さえているような感覚があるので。

アンダーカウルのようなサイレンサー

車体下部に大きなサイレンサーがありまducati_scrambler_sixty2-exす。

まるでアンダーカウルのようですが、サイレンサーです(右の写真の銀色の部分)。

ducati_scrambler_sixty2-2本の排気管のうち1本がシート下の左側を真下に降りて、車体下面を左から、右に排気が流れて抜けています。
車体下面の銀色のステンレス箱(サイレンサー)の中を左から右にに流れた排気は、車体右側面にある黒っぽいアルミニウム製テールパイプカバーの中にあるテールパイプを通って排気されています。

車体下面の銀色のステンレス箱(サイレンサー)の面積が広いので、オフロードを走る時は、石や岩からこのマフラーをガードする何かが欲しくなりそうです。

Ducati Scrambler ICONとかアーバン・エンデューロは、こういう排気系にはなっていません。排気管は2本とも車体右側を走っています。
とはいえ、車体下部に大きなサイレンサーがあるのは同じです。短いテールパイプで排ガス規制をクリアするためには必須なんだろうと思われます。

ブロックタイヤを装備してオフロード風のデザインになっていますが、Scramblerは、岩や石のあるようなオフロードを意識していないようです。

  • エグゾースト
    • ステンレス製サイレンサー
    • アルミニウム製テールパイプカバー
    • 触媒コンバーター
    • O2センサーx2
排気口は大胆に上向き

スクランブラ―の排気口は真上から中が見えます。
大胆に上を向いていますので、露天に駐車しておくとマフラーに雨が溜まってしまいそうです。
マフラーの排気口が、やや上を向いているバイクは珍しくありませんが、スクランブラ―の大胆さは別格です。

エンジンは元気

峠でもパワー不足は感じませんでした。高速で、一番右のレーンを快走する時は、限界を感じることはありますが、400㏄の限界までのパワーは出ていると思います。

エンジン
  • 種類    L型2気筒、 2バルブ デスモドロミック 空冷
  • 排気量    399 cc
  • ボア X ストローク    72 mm x 49 mm
  • 圧縮比    10,7 : 1
  • 最高出力    30kW (40hp) @ 8,750 rpm
  • 最大トルク    34Nm (3.5kgm) @ 8,000 rpm
  • 燃料供給装置    電子制御燃料噴射、50mm径スロットルボディ

安定した走り

他社の400㏄バイクが200㎏前後であるのに比べ、スクランブラ―は、満タンで車両重量183kgと軽くなっています。

  • 車両乾燥重量 167kg
  • 車両重量    183kg

しかし、とり回しの際は、それほど軽い!という感じはありません。
軽さを感じないのは、高速道路でも同じです。170kg前後の250㏄のバイク(VTR250が163kg、CBR250Rが164kg、MT-25や MT-03が165Kg、Ninja 250 ABS Special Edition 174kg )のようにフワフワせずにしっかり安定しています。
一番右のレーンを爆走しても、風圧で浮いてしまうような感じがしたこともありませんでした。

峠でも、250㏄のバイクのようにヒラヒラ曲がる感じではなく、落ち着いています。ブレーキかけた時の沈み込みが小さ目で、フォークの角度変化が小さ目になることも理由の1つかもしれません。Scrabler-sixty2

  • ホイールベース 1,460mm
  • キャスター角 24°
  • フロントトレール 112mm
  • ステアリング角 35°

燃費

平地の高速道路40kmと市街地50㎞を走ったら燃費は、17㎞でした。
高速道路50㎞(蛯名-足柄間)の燃費は34㎞でした。

燃料タンク容量 14リットル

タンク14リットルなので満タンで240㎞以上は走れそうですが、150㎞程度走ったら給油するのが安全な感じです。

燃料計がない

リザーブタンクでの走行になると、メータにリザーブランプが点灯して、リザーブでの走行になってからの走行距離も表示されるそうですが、試していません。

ハイオク

スクランブラ―の燃料は、ハイオクです。400㏄でハイオクは少数派だと思われます。

タイヤ

ブロックタイヤですが、オンロードでしっかりグリップ感あります。
サーキット走行のような走りをした場合の限界は、不明です。

サスペンション

加速時や減速時の上下動は、やや小さ目です。
固いのでリアが弾むという人もいました。
調整したらどこまで柔らかくなるのかは試していません。
自分の好みでは、ノーマルで良い感じでした。

6000から7000回転前後で高速道路を巡航していても、不快な振動や音はありません。

1日走った程度でお尻が痛くなるようなことはありませんでした。
長距離ツーリングも問題なさそうです。

ABS

ABSが作動すした時に、ペダルへのトントントンというフィードバックが明確なので、ABSが介入してくると良くわかります。

荷物

ヘルメットフォルダーは無しです。シートの下を見ても、隠しフォルダーなどはありません。

シート下にはETCカードホルダーくらいしか入りません。

タンクは、凹凸があるので吸盤のタンクバックは付けにくいかもしれません。

 

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