YAMAHA MT-09で1泊のツーリング行ってきた感想です。
- 軽くてとり回しが楽。
接地感もあるし、高速道路でも安定感がある。 - 公道を走っていてパワー不足を感じることはない
- 足つきが悪い(シートの高さだけでなく、幅も広いので足つきが悪い)
- ガソリンタンクの容量が小さめで、航続距離がやや心配
- サスペンションが柔らかく、特にフロントの沈み込みが大きく好みではない。
サスのフワフワ感が気になりましたが、楽っていて楽しいバイクでした。
重量空のリッターバイクのように、ドカッとした質量感を志向したバイクではなく、軽快な旋回や加速を楽しむ感じです。
軽い
とても軽くとり回しができ、軽い!というのが第一印象でした。
走ってもみると旋回のしやすさに軽さを感じます。力いっぱいステップ踏まなくても素直にバンクしていきます。
さすがに座っているだけでグリップ感があるような重厚さは無いのですが、、高速道路での安定性はしっかりとあるので、不安感はありません。
MT-09は、代表的な400㏄バイクより軽くなっています。
もちろん900㏄クラスのバイクと比較でも軽量です。
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数値は、全部ガソリンなど満タンの装備重量です。
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250㏄のYZF-R25 ABSの車重168 ㎏と、191 kg のMT-09の車重は、23㎏ の差しかありません。
エンジンはモード次第
エンジンの性格は、モード設定で、ハッキリ変わります。
Bモードはもっさりしています。
ダッシュ力がありません。
立ち上がりで出遅れてしまいます。
冬の冷たい雨の時とかグリップが最低の時は、Bモードが良いのかもしれません。
STDモードで充分安全な設定です。
市街地とかは、STDでした。
Bモードの必要性を感じることはありませんでした。
Aモードになると元気になります。
暴れるとか、パワーを持て余すというほどではありません。
楽しく走りたい場所は、ずっとAモードでした。
ブレーキは効くが
ちゃんと効きますが、フロントの沈み込みが大きく、嫌な感じです。
サスは柔らかい
デフォルトでは、フロントがスコスコ沈むような気がして、好みではありあせん。
左右フロントフォークのプリロード、右フォークの伸減衰は調整できるようなので、調整したら違うのかもしれません。
リアも柔らかくて、ちょっとしアクセルの開閉でも反応して上下する気がして、好きになれません。
リアもプリロードと伸減衰が調整できるようなので、調整によって変わるのかもしれません。
積極的なコーナリングを楽しむような走りだと、サスのプリロード調整ではなく、サス交換で強化することも検討したほうが良いような気もちょっとします。
トラクションコントロール(TCR)
後輪のスリップを防いでくれているようです。後輪がキュと音がしそうな時に、何も起こらないので介入してくれているのを感じます。
重心は高い
車重が210kgの割には、取り回しに力がいる感じがします。
重心が高いせいだと思います。
乗っていると路面から遠い気もします。原因は、重心が高いせいだと思いますが、サスが柔らかいことも原因かもしれません。
シートは高い
シート高は、高と低の2段階に設定でします。高と低で1.5cmほど高さが変わります。
低にしても高く、両足つけると、つま先での接地になります。
頻繁に停止する街乗りはシンドイと思います。
走っている状態では、膝でも足でもしっかりバイクをホールドできて、いい感じです。
MT-09 のシート高815mmは、他車と比べると高めです。
- 815 ㎜ MT-09
- 805 ㎜ Ninja 400 ABS
- 800 mmカワサキ Ninja ZX-14R (ZZR1400)
- 790 ㎜ BMW F800R
- 785 ㎜ グラディウス400 ABS
- 755 ㎜ CB400SF ABS
- 740 ㎜ ゴールドウイング
オフ車なら、MT-09よりシート高が高い車種はたくさんあります。
シート高 965mm の YAMAHA YZ450FX とか、870mm のRF1000L Africa Twinなどのオフ車のシートはスリムなので、高くでも意外に足つきは良いのですが、MT-09に座ると足が開く感じになるので、足つきは悪いです。
MT-03と比較すると、低速でのトルク感が圧倒的に有利です。排気量が大きいので当然ですが、排気量が増えても重さを感じさせませんし、パワーに振り回されるようなジャジャ馬感はありません。
MT-09に乗った後は、MT-03に乗りたいという気持ちが霧消しました。