YAMAHA MT-09で1泊2日の上信越の海と山のツーリングに行って900 km ほど走ってきました。
サスのフワフワ感が気になりましたが、楽っていて楽しいバイクでした。
走り心地はモード次第
エンジンの性格が、モード設定で、ハッキリ変わります。
Bモード
もっさりしています。
ダッシュ力がありません。
立ち上がりで出遅れてしまいます。
STDモード
STDモードにすると、もっさり感はなくなりますが、おとなしく感じになります。市街地走っている時とか、海沿いを景色楽しみながら走る時にSTDにしていました。
STDモードが、安全性を優先した感じででもラフな挙動になることはない設定なので、Bモードの必要性あまり感じませんでした。
途中雨に降られた時もBモードは使いませんでした。
Aモード
Aモードにするとバイクが元気になり、いい感じです。
暴れるとか、パワーを持てあそばれて危険という感じはしませんでした。
峠道や高速でしっかり走る時は、Aモードが快適でした。
ブレーキは効くが・・
ちゃんと効きますが、フロントの沈み込みが大きく、嫌な感じです。
このサスで、フルブレーキしたら怖いんじゃないかという感じがしました。
サスは柔らかい
デフォルトでは、フロントがスコスコ沈ような気がして、好みではありあせん。
左右フロントフォークのプリロード、右フォークの伸減衰は調整できるようなので、調整したら違うのかもしれません。
リアも柔らかくて、穏やかなアクセルを開閉なのに車体のピッチングが大きい気がして、好きになれません。
リアもプリロードと伸減衰が調整できるようなので、調整によって変わるのかもしれません。
タイトコーナーを攻めるような走りだと、サスのプリロード調整したほうが合うかもしれません。改造するなら、サス強化からのような気がします。
トラクションコントロール(TCR)
後輪のスリップを防いでくれているようです。後輪がキュと音がしそうな時に、何も起こらないので介入してくれているのを感じます。
重心は高い
車重が210kgの割には、取り回しが重く感じます。
重心が高いせいだと思います。
乗っていると路面から遠い気もします。
原因は、重心が高いせいだと思いますが、サスが柔らかいことも原因かもしれません。
数字でみると、車重は、400㏄並みです。
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数値は、全部ガソリンなど満タンの装備重量です。 |
シートは高い
シート高は、高と低の2段階に設定でき、高と低で1.5cmほど高さが変わります。
右の写真の白→の部分にシートを固定する穴があり、上下2段になっています。
工場出荷時は、下側に取り付けて、シート高[低]に設定してありますが、[低]でもシートは高く、両足つけると、つま先での接地になります。
MT-09 のシート高815mmは、オフ車のような高さです。
- 965 ㎜ YAMAHA YZ450FX
- 890 ㎜ KTM 690 SMC R
- 870 ㎜ HYAMAHA RF1000L Africa Twin
- 845 ㎜ MT-09 Tracer (高い位置に設定すると860 ㎜)
- 815 ㎜ YAMAHA MT-09
- 805 ㎜ KAWASAKI Ninja 400 ABS
- 800 ㎜ KAWASAKI Ninja ZX-14R (ZZR1400)
- 790 ㎜ BMW F800R
- 785 ㎜ SUZUKI グラディウス400 ABS
- 755 ㎜ HONDA CB400SF ABS
- 740 ㎜ HONDA ゴールドウイング
シート高 965mm のYZ450FX とか、 890 ㎜の KTM 690 SMC R、870mm のAfrica Twinなどのオフ車やスーパーモタードのシートはスリムなので、高くでも意外に足つきは良いのですが、MT-09に座ると足が開く感じになるので、足つきは悪いです。
走っている状態では、膝でも足でもしっかりバイクをホールドできて、いい感じですが、頻繁に停止して足をつく街乗りはシンドイと思います。
車幅が広い
幅の広いハンドルのグリップエンドより、手のガード(ブッシュガード)のほうが外側に伸びています。
すり抜けは、気を使いました。
シガーソケット
メーターの左側にシガーソケットがあります。
シガーソケット-USBアダプタを刺してスマホ充電に使いました。
スマホを置く場所が無いので、アームバッグをハンドルに装着してスマホを入れました(右の写真)。
シガーソケットからUSB×2口を取り出す白いアダプタから、白いケーブルでアームバッグの中のスマホに給電しています。
雨の中を走っても、メーター横のシガーソケットが濡れません。シールドのおかげです。
上からの雨には濡れるので、停車したらソケットからUSBアダプタなどは抜いて、ソケットに蓋するのは必須です。
エンジンかかっていなくても、スイッチオンがONになっていると充電していますので、バッテリー上がりは要注意です。
スクリーン
高・中・低の3段階に、手で調整できます。
風を巻き込んだり、風切り音がひどかったりするような欠点はありませんでした。
高い位置に設定しても、顔は風を受けますし雨もあたります。
カウル
靴やパンツは、雨中の走行でもあまり濡れません。
幅広のタンクと、カウルのご利益かと思います。
メータ
晴れでも、雨でもちゃんと見えます
燃料、ギアポジション、走行モード、TCRのON/OFF、走行時間A,B、トリップA,B、気温、時計など情報は豊富です。
荷物用フックが多数
グラブバー、サイドケース取り付けステー、荷掛けフック、ラゲッジストラップホルダーなど、フックをかける場所は沢山あるので、積載は容易です。
車体左側のヘルメットホルダーが1つと、タンデムシート下のヘルメットホルダーの2つです。
タンデムシート下からヘルメットホールディングケーブルを引き出して、車体の右側にヘルメットを、ぶら下げます。
質感
安っぽい感じは無く、良好です。
細かくみると、フレームが黒なのにステップやペダルが金属そのままのシルバーだったり、カウルの中を前から見ると汎用品の四角いラジエターや真鍮色の汎用ホーンが見えていて、見せるデザインではありません。
一緒に走った、Ducati xDiavel は、ステップやペダルの端まで色が統一されていて、ラジエターも車体に合わせた外形で湾曲までしています。
値段の違いが細かいところに現れている気がします。