YAMAHA YZF-R3

YAMAHA YZF-R3で湘南、箱根を300㎞走ってきました。

パワーは十分で、とても軽くてヒラヒラ曲がるの楽しいバイクでした。
反面、軽いので高速道路をクルージングするのは、いまひとつでした。

軽い

第一印象は、おー軽い!でした。
400 cc クラスとは一線を画す軽さです。

YZF-R3と同じ320㏄のMT-03 よりも軽く感じます。

軽さは250㏄級です。
走るとヒラヒラよく曲がるので、250cc より軽く感じることもあります。

数字で比較

  • 218 ㎏ : カワカキ Ninja 400 ABS
  • 215 ㎏ : スズキ GSR400ABS
  • 206 ㎏ : スズキグラディウス400 ABS
  • 201 ㎏ : ホンダCB400SF(ABS)
  • 194 kg : ホンダCBR400R ABS
  • 189 ㎏ : スズキ GSR250F
  • 170 ㎏ : カワカキ Z250 ABS
  • 169 ㎏ : ヤマハ YZF-R3
  • 168 ㎏ : カワカキ Ninja 250R
  • 168 ㎏ : ヤマハ YZF-R25(250㏄)
  • 165 ㎏ : ヤマハ MT-03(320㏄)
  • 165 ㎏ : ヤマハ MT-25 (250㏄)
  • 164 ㎏ : ホンダCBR250R(ABS)
  • 163 ㎏ : ホンダVTR-F
  • 160 ㎏ : ホンダVTR

400ccのバイクと比べるとYZF-R3は、30~50 ㎏軽くなっています。
女の子1人分くらいの差があります。

250㏄のバイク、スズキのGSR250Fと比べても、YZF-R3のほうが20㎏も軽くなっています。
20 ㎏って、中身満タンの18リットルのポリタンクの重さ以上です。

ヒラヒラ走るバイク

ヒラヒラ旋回するが楽しいバイクです。

ちょっと体重移動しただけで、スーッとバンクしていきます。
旋回する時にバイクをねじ伏せるような感覚になることがありません。ととても素直で従順な感じです。

YZF-R3の、短めのホイールベースや、短めのトレール長軽い車重などが、ヒラヒラ走る楽しさを生んでいるのではないかと思います。

MT-03やCBR400X, SFなどよりずっとヒラヒラ軽快です。
250㏄のVTRもヒラヒラと軽快ですが、ヒラヒラ曲がる感じはR3のほうが楽しく感じました。

高速道路は苦手

YZF-R3は、どしっりした接地感で高速をクルージングするバイクではないと思いました。

大きめの段差とかは、浮きます。
車体が軽いので飛びそうです。

横風で流されます。

エンジンは高速走行に対応できます。
100㎞くらいから加速してもフロントが浮いてくるくらい加速できます。

エンジンのパワーと車体の軽さゆえの加速ですが、乱暴な加速をするとフロントフォークが伸びてきます。
前輪を抑えずに、やりすぎれば、フロントのグリップ低下して危険です。

高速道路の最高速度が120㎞/hまでアップするらしいですが、120㎞/h+αのでの高速巡航は、YZF-R3だと苦しいと思います。

車重のあるクルーザーでドッシリと走るのほうが楽です。

シールドは微妙

頭を下げても首から上はまともに風を受けます。

普通の乗車姿勢で走ると胸から上が風を受けます。

雨の中を走ると、胸から上がビショビショです。

カウルは効果あり

雨の中走っても、下半身はあまり濡れません。

カウルの効果だと思います。

信号待ちの多い町中では、上から雨降ってくるので効果は期待できませんが、高速道路で急に雨降ってきても下半身はあまり濡れません。

燃費

海辺、山、高速を合計300 ㎞ほど走って、平均 23.53 L/kmでした。

給油は200 ㎞毎

ガソリンのメモリタンク容量14Lありますが、200 ㎞毎に給油をすれば、ガソリン残量が残り1メモリになるのを回避できます。

燃料計のメモリ5つが、残り2つになるまで走って、給油したらガソリンが9.12L入りました。

燃料計のメモリ1つで、3L程度です。

ガソリンスタンド過疎地を土日に走る場合には、休日も営業してるSSを確認しておきたくなる距離です。

高速道路の場合

平地の高速道路103㎞走った際の燃費は28.77Lでした。
高速だと250 ㎞程度で残り1メモリになる計算です。

  • 東名なら用賀IC~浜名湖SAが248㎞
  • 北陸自動車道なら、富山IC~米原ICが233㎞
  • 東北道なら、川口JCT~福島西ICが255㎞。

高回転が美味しい

実用的なトルクが出るのは4000RPMより上です。

低回転でのトルクの薄さと、5000RPM以上での元気の良さは、まるで別のバイクに乗っているみたいです。

R3のほうが小回りしやすく感じます。ヒラヒラしています。

エンジン低回転の時のトルクは、MT-03も少な目ですが、YZF-R3のほうがより少ないように感じました。

ETC通過の時も、きちんとシフトダウンしてあげないと、加速してくれません。

CB400SFのように低速トルクが厚いバイクだと4速発進でも平気ですが、そんなことするとR3はエンストします。

スナッチすることもあるので、エンジンを大切にする意味でも、適切なシフトはかかせません。

YZF-R3の場合、6速で5000RPMだと、平地で80Km/h、上り坂40km/hくらいの速度です。

VTR250と低速のトルクやパンチは、VTRのほうがあるように感じました。

シート

2日走っただけでは、お尻が痛くなるようなことはありませんでした。

幅が広くて足つきが悪くようなこともありませんでした。

リアシート

リアシートは小さいです。大きなシートバックを使うなら、かなり工夫が必要かと思います。

DEGNER NB-50(長さ34cm幅24cm、高さは20~44cmの可変)がきっちり装着できる大きさの上限です。

これより長いと、リアシートの後端にあるボディの部分に触るので、こすれて傷にならないように注意が必要です

荷物フックなし

荷物フック無しです。
リアシートを開けて、シートの下にベルトを通すしてバックを固定しました。
念のため、リアの泥よけの下にゴムを通して荷物固定ネットで補強もしました。

250cc と同じ車体

数字で見ると、ホイールベースも、トレールも250㏄のYZF-R25 と同じで、400 ccの定番バイクより短めです。

重量も寸法も250㏄と同じなので、車体の剛性も、250㏄と同じだと思われます。
とはいえ、剛性不足を感じるようなことは無かったので、問題はありません。

サイズの割には、大きく見えて、CBR250RやVTR250よりひとまわり大きく感じました。
小さいなぁという印象はありませんでした。
カウルや存在感のあるタンクのため、R3のほうが、大きくて重い感じです。

最低地上高は160㎜と高めです。

タイヤは低スペック

購入時に装着されている純正タイヤは、ラジアルではなくバイアスです。

最大速度も最大荷重も400㏄と比べると小さめです。
最大速度も”H”グレードと低グレードで見劣りがします。

Ninja400やCB400などの400㏄定番のバイクと比べて、幅も細め(へん平率高め)です。

R3のタイヤは、最大速度を”“グレードにしただけで、サイズは250㏄のR25と同じです。

ボアアップしてパワーが増えたのにタイヤ250㏄と同じでは、貧弱な感じがします。

走っていて、タイヤで悲しい思いをしたことはありませんでしが、交換する時には、しっかりしたラジアルに交換したほうが良さそうな気がしました。

250㏄と同じブレーキ

ブレーキディスクもYZF-R3と250㏄のYZF-R25は同じです。

どちらもデュアルディスクのNinja400と同じサイズのディスクが1枚だけです。
CBR400Rもシングルディスクですが、ディスク径がYZF-R3より1割ほど多きなディスクがを使っていまいます。しかも、ウエーブディスクです。

細めのタイヤに径の小さなシンプルなディスクが1枚というのは、400㏄クラスと比べると見た目で迫力負けします。

YZF-R3 はブレーキのブレーキの利きが悪いとか、止らないとかいったことはありませんでしたが、パワーが増えたのにブレーキは250㏄のままというには、発熱面でちょっと心配な気もします。
真夏にブレーキ引きずって走るような走行をしなければ、フェードするようなことは無いとは思いますが。

その他

セルが非力

エンジンが、セル1発で起動しない時が時々あります。

走行距離1000㎞の新車ですので、バッテリーが劣化しているようなことはないと思うのですが、電圧が低くなっている時のような感じです。

この1台だけなのか、R3共通の特徴なのか不明です。

質感とデザインには、安物感がなく好印象なのですが、セルだけ安物な感じがしました。

右ステップ横のネジ

気になる人は少ないと思うのですが、右ステップ横に5㎜ほどネジが出っ張っています。

ヒールプレートでホールドしながら、つま先をやや内側にしてニーグリップ強化しようとすると、ネジが邪魔になります。

つま先の開き加減とか、ブーツの形によっては、引っかからないので、気になる人は少数かと思います。

比較

  YZF-R25 ABS YZF-R3 Ninja 400 ABS CBR400R ABS CB400X ABS
全長
全幅
全高
2,090 ㎜
720 ㎜
1,135 ㎜
R25と同じ 2,110 ㎜
770 ㎜
1,180 ㎜
2,080 ㎜
750 ㎜
1,145 ㎜
2,085 ㎜
830 ㎜
1,330 ㎜
キャスター
トレール
25°00′
95 ㎜
25°00′
110 ㎜
25°30′
102 ㎜
25°55′
105 ㎜
軸間距離 1,380 ㎜ 1,410 ㎜ 1,410 ㎜ 1,410 ㎜
シート高 780 ㎜ 805 ㎜ 785 ㎜ 795 ㎜
最低地上高 160 ㎜ 130 ㎜ 140 ㎜ 145 ㎜
車両重量 168 kg 169 kg 211 kg 194 Kg 196 kg






リム径 17インチ
110/70-17M/C 54H
R25と同じ 17インチ
120/70ZR17M/C 58W
17インチ
120/70ZR17M/C 58W
17インチ
120/70ZR17M/C 58W
110 ㎜ 120㎜ 120 ㎜ 120 ㎜
へん平率 70 70 70 70
最大荷重 212 ㎏ 236 ㎏ 236 ㎏ 236 ㎏







リム径 17インチ
140/70-17M/C 66H
R25と同じ 17インチ
160/60ZR17M/C 69W
17インチ
160/60ZR17M/C 69W
17インチ
160/60ZR17M/C 69W
140 ㎜ 160 ㎜ 160 ㎜ 160 ㎜
へん平率 70 60 60 60
最大荷重 300Kg 325 Kg 325 Kg 325 Kg
タイヤ構造(前後輪同じ) バイアス ラジアル ラジアル ラジアル
タイヤ
速度域
(前後輪同じ)
S
(最高速度180km/h)
H
(最高速度210km/h)
W
(最大速度270km/h)
W
(最大速度270km/h)
W
(最大速度270km/h)
ブレーキディスク
(前/後)
シングルφ298 ㎜
シングルφ220 ㎜
R25と同じ デュアルφ300 ㎜
デュアルφ220 ㎜
シングルφ320 ㎜
シングルφ240 ㎜
シングルφ320 ㎜
シングルφ240 ㎜
エンジン DOHC 4バルブ
水冷4スト
R25と同じ DOHC 4バルブ
水冷4スト
DOHC 4バルブ
水冷4スト
DOHC 4バルブ
水冷4スト
気筒数配列 直列, 2気筒 並列2気筒 直列2気筒 直列2気筒
内径
×行程
60.0 ㎜
44.1 ㎜
68.0 ㎜
44.1 ㎜
68.4mm
54.3mm
67.0 ㎜
56.6 ㎜
67.0 ㎜
56.6 ㎜
総排気量 249 cc 320 cc 399 cc 399 cc 399 cc
最高出力 36PS/
12,000r/min
42PS/
10,750r/min
44PS/
9,500rpm
46PS/
9,500 rpm
46PS/
9,500 rpm
最大トルク 23N・m/
10,000 rpm
30N・m/
9,000 rpm
37N・m/
7,500 rpm
37N・m/
7,500 rpm
37N・m/
7,500 rpm
変速比 1速 2.666
2速 1.882
3速 1.454
4速 1.200
5速 1.037
6速 0.920
2.8978倍
1速 2.500
2速 1.823
3速 1.347
4速 1.086
5速 0.920
6速 0.800
3.125倍
1速 3.000
2速 2.166
3速 1.640
4速 1.360
5速 1.192
6速 1.040
2.8846倍
1速 3.285
2速 2.105
3速 1.600
4速 1.300
5速 1.150
6速 1.043
3.2495倍
1速 3.285
2速 2.105
3速 1.600
4速 1.300
5速 1.150
6速 1.043
3.2495倍
減速比
(1次/2次)
3.043/3.071 3.043/3.071 2.095/3.066 2.029/3.000 2.029/3.000
燃費 定地燃費 33.5km/L 34.6km/L 37.5km/L 39.7 39.7
WMTCモード 26.2km/L 24.4km/L 24.0km/L 28.2 28.2
燃料タンク容量 14L R25と同じ 15 L 16L 17L
フレーム形式 ダイヤモンド R25と同じ ダブルパイプ
ペリメター
ダイヤモンド ダイヤモンド

バイク生活にまつわる出来事