オフロードへの対応力を強化しつつも、オンロード走行性能も残しているデュアルパーパスタイヤ、Heidenau K60をBMW F700GSに装着して、オーストラリア縦断します。
オンロード対応力とオフロード対応力の比率が、50対50なのので、50/50タイヤとか呼ばれているようです。Hidenauは、 Dual SportOff Road タイヤと呼んでいます。
BATTLE WING BW-501などのようなBMWのGSシリーズのスタンダードタイヤは、70/30 でオンロードの比率が70%なので、Heidenau K60よりオンロード指向のタイヤです。
Heidenau K60は、耐久性も良好で、1万キロ超えても限界が来ないようです。今回は、6750kmのツーリングなので、耐久性もありがたいです。
全ルート6750kmのうち、50km以上のダートだけで、合計787kmあります。
- ダート370㎞:MarreeからCoober PeddyへのOodnadatta Track
- ダート180㎞:Kings Canyon北のLarapinta Drive
- ダート180㎞:JindabyneからのC608 Snowy Creek
- ダート区間往復57km:KakaduからGunlomへのGimbat Rdな
50km以下のダートを足すと全ルートの15%ほどがダートです
15%なので標準の70/30タイヤでも十分な気がしますが、BMW R1200RSのロードタイヤでダートを走ってしまった時の、氷の上を走っているような悪夢の体験があるので、50/50タイヤにします。
コーナーやグリップ力は速度やバンク角を抑えれば対応できますが、ダートでのグリップは速度や姿勢では対応できる気がしないので、ダート重視します
Heidenau K60は、MICHELIN ANAKEE WILDのようなキャラメルタイヤほどオフロード指向ではないので、法定速度を超えるレンジでオンロードを走っても、ロードノイズが酷いようなことはないようです。
深いバンク角でコーナーを抜ける走りは自制する必要があるかもしれませんが、破たん無く高速巡航もできそうです。
ロードタイヤでダートを走る悪夢
BMW R1200RSのノーマルタイヤで、30キロほどダートを走った時は悪夢でした。
路肩が低く中央が盛り上がっている道路では、急斜面をキャンバー走行しているような状態になり、気を抜くと路肩に横滑りして落ちていきます。
そんな状態が何キロも続くと、気持ちが萎えてきます。
路面の凹凸でズルズルと横滑りするし、砂利の深さや固さの変化でもズルっと横滑りしました。
急坂の上りで、リアにトルクをかけると、リアタイヤホイールスピンするので、アクセルワークで神経すり減る感じでした。
急坂の下りで、フロントブレーキに頼るとフロント沈むほど前ブレーキ使えないし、リアブレーキで頑張るとリアが流れるので、制動距離がむちゃくちゃ長くなって怖い思いもしました。
通常走行で横滑りしたり、ホイールスピンしたりしない最低限のグリップ力が無いと、何十キロもオフロードを走るのは、悪夢になることを体感しました。