倒れたバイクに「ふくらはぎ」を挟まれ、筋肉が壊死して入院した話を聞きました。
コンパートメント症候群だったそうです。
経緯
バイクが倒れて、路面と自分のバイクの間に足を挟まれたそうです。
痛かったものの、我慢の限界内だったので、病院に行かなかったそうです。
翌日になって、限界を超える痛みが襲ってきたので病院へ。
その場で、腫れた「ふくらはぎ」を切開。
血のような液体がダァーと流出。
内出血を放置したので、組織が壊死してしており、即入院だったとのこと。
「コンパートメント症候群」
足が壊死したのは、コンパートメント症だそうです。
スポーツや交通事故などで、非常に強い衝撃を伴う打撲や骨折などによって内出血を起した場合に、筋肉内部の圧力が急激に上昇します。
急上昇した圧力で、細動脈が血行障害なり、筋肉や腱、神経組織が壊死してしまうそうです。
こうして起きた自然治癒しない恒久的な機能障害のことをコンパートメント症候群と言うそうです。
タイムリミットは12時間
筋肉と神経の恒久的な障害は、怪我してから12時間から24時簡の間に起こるそうです。
怪我してから12時間以内に病院行かないと、手遅れになる可能性ありです。
普通の打撲なら、青あざできてたり、腫れたりしても、放置しておいても自然に回復しますが、コンパートメント症候群だと自然回復しない恒久的な障害になりますので、治療が必要です。
手術以外の治療法は無い
急性コンパートメント症候群の治療の選択肢は、圧力を低下させるため、筋膜を切開する手術以外に無いそうです。
重症だと、腫れが治まるまで切開部を開いた状態に保持しなければならないとか。
「ふくらはぎ」は特に注意
「ふくらはぎ」は、筋膜などで4つの小さい区画(コンパートメント)に分かれているため、内圧が上昇しやすいので、特にコンパートメント症候群が発生しやすいそうです。
急激な疼痛や腫脹、変形がある場合は直ぐに病院行ったほうが良いようです。