バイク用プロテクターのCE規格をまとめました。
バイク用プロテクターのCE規格は、プロテクタ衝撃吸収能力の下限を規定した規格4種と、バイク用ブーツの規格とバイクウェアの規格です。
- EN 1621-1(プロテクター全般のCE規格)
- EN 1621-2(バックプロテクターのCE規格)
- EN 1621-3(チェストプロテクターのCE規格)
- EN 1621-4(エアバックのCE規格)
- EN 13594 (グローブのCE規格)
- EN 13634 (バイク用ブーツのCE規格)
- EN 13595 (バイクウェア(ジャケット、トラウザー、スーツ)CE規格)
- EN 14021 (オフロード用プロテクター、ルーストディフレクター)
- EN 1938 (バイク用ゴーグルのCE規格)
EN1621(Impact protectors and body armour )の規格は4つですが、衝撃吸収能力2区分、保護する部位10か所、保護面積2区分などの組合せで、30種類以上のCE準拠プロテクターが存在します。
バイク用ブーツのCE規格(EN 13634 )は、衝撃試験だけでなく、押し潰し加圧耐性、素材の厚さ、耐摩耗性、靴底の滑り止めの深さ、革の性質など、プロテクター(EN1621)以上に細かな規定があります。
上記の他に、ヘルメットの規格もあります。
以下は主にプロテクター(EN1621)の概要です。
保護する部位
EN1621のプロテクターが想定する保護部位は、10か所です。肩、肘、膝、スネ、膝+スネ、お尻、背中、背骨、腰、胸の10か所です。
胸は、チェストプロテクターの規格EN 1621-3 とオフロード用のルーストデフレクターの規格EN 14021の2種類があり、どちらもCE準拠のチェストプロテクターとして販売されているので、要注意です。
10か所毎に、プロテクタのサイズや、耐衝撃性が規格値が定められています。
この他の部位をメーカーが保護部位として指定することも可能です。
耐衝撃性
受けた衝撃を約30%を緩和できるプロテクターから、受けた衝撃を95%緩和できるプロテクタまでの規定があります。
各保護部位ごとに、Leve1とLevel2の2レベルの耐衝撃性能が規定されています。
CE認証の際には、製品を実際に試験し確認します。
保護面積
同じ部位を保護するプロテクターでも、保護される面積の大小でType-AとType-Bの2区分が規定されています。
- バイク用ブーツのCE規格
- バイク用ジャケット安全基準
- CE規格の胸プロテクターは6種
- 安全靴でバイクは危険
- CE規格プロテクタの保護性能
- 衝撃と人体への影響
- プロテクターによる衝撃時間延長
- 鉄と鉄の衝突で生じる衝撃力