海外でレンタカーで事故ると

海外でレンタカー運転中に事故を起こすと、賠償金ですんなり解決しないこと例がニュースになっていました。

ニュージーランドでレンタカーを運転中のシンガポールからの旅行者のLeeさんが、二輪と事故を起こし、帰国を禁じられ、拘留されているそうです。

レンタカーを運転中に、後続の二輪車に気付かずUターンしたところ、後続の二輪車と衝突して、ライダーが重症を負って入院中とのこと。

分岐を通り過ぎてしまい、あわててUターンしたLeeさんの過失による事故です。

保険は8,000万円

Leeさんは、100万ニュージーランドドル(約8千万円)の旅行保険に入っていているそうですが、拘留されているそうです。

数万で済まそうとした?

Leeさんは、1000ニュージーランドドル(約8万)を被害者に支払って帰国しようとしたものの、帰国がみとめられませんでした。

出国を止められた召喚された時、Leeさんは被害者の家族に12,000NZD(約100万円)を支払う意向を示し、謝罪文を被害者の家族に送ったそうですが、それでも帰国できませんでした。

2度目に召喚された時、Leeさんは20,000NZD(約160万円)を支払う意向を示し、被害者のお見舞いに行き謝罪ましたが、裁判官は帰国を許可しませんでした。

次の公判は、9月12日予定。すでに12日は過ぎていますが、結果がどうなったかは不明です。

決着していたとしても、8月27日に事故を起こしてから9月12日まで2週間です。

12日に決着しなければさらに拘留です。

最初に8万円支払って、直ちに帰国しようとしたのが心象を悪くしたのかもしれません。

保険が全てカバーしてくれると思った?

ニュージーランドにはACCという事故保険制度があって、全ての交通事故の医療費はACCが払います。

過失の有無や、加害者か被害者か、国民か海外旅行者か、レンタカーか自家用車かなどに関係なく全ての事故をACCがカバーします。

LeeさんもACCがカバーしてくれるし、8千万円の旅行保険にも入っているので、補償は数万円で良いと思ったのかもしれません。

帰国を急がずに被害者の見舞いに行くとか、ACCでカバーされない物損の補償を申し出るとか、被害者の気持ちに寄り添った対応をしていれば状況は違ったのかもしれません。