レインウエアの耐水圧と透湿性の数値はどの程度の値が必要か調べてみました。
登山やゴルフ、スキーとは、風圧が違うので、風圧に応じた高い耐水圧が必要になります。
耐水圧
耐水圧の数値は、バイクなら耐水圧20,000mm以上必要です。
20,000mm — 嵐
10,000mm — 大雨
2,000mm — 中雨
300mm — 小雨
時速100㎞で走っていると風速28メートルです。
日本の気象庁基準では風速17メートル以上の熱帯低気圧を台風と呼びます。
時速120㎞で走ると風速33メートルに相当するので「強い台風」の風と同じです。
台風と同じ風速の受けている走るので、嵐に耐えられる20,000mm以上の耐水圧が必要です。
耐水圧は劣化してくること、向かい風もあることを考慮すると、新品の時の耐水圧(初期耐水圧)は30,000mmは欲しくなります。
カウルが有る場合
フルカウルがあって正面から風圧を受けない場合なら、2,000mm以上の耐水圧があれば大丈夫そうです。
体重75kgの人が濡れた場所に座った時の圧力が、約2,000mmだそうです。
シートの座って走るので、レインパンツの耐水圧は2,000㎜以上必要になります。
傘に使うナイロンの耐水圧300㎜ほどしかないので、傘の布をお尻に敷いておく程度では、水が浸みてきます。
RSタイチのRSY248 DRYMASTER CARGO PANTSだと初期耐水圧10000mmあるので、座面の圧力で浸みてくることはなさそうです。
透湿性
蒸れないためには、透湿性は6,000g以上必要です。
透湿性は、生地1㎡が、24時間で外に出す水蒸気のが何gかを示すも値です。
レインウェアの面積は体表面積と同等だとすると身長160cm体重50㎞gの人で約1.5㎡、身長180cm体重90kgの人で約2㎡
安静時には1時間あたり:約 50g(1,200g/24時間)
軽い運動で1時間あたり:約 500g(12,000g/24時間)
激しい運動1時間あたり:約1,000g(24,000g/24時間)
12,000g/24時間の水蒸気を2㎡の生地から外に出すとすると、6,000g以上の透湿性が必要です。
座っているだけで汗が出るような夏だとすると透湿性10,000g程度は欲しくなります。
撥水性が重要
水に濡れた生地の表面に水の膜ができていると、透湿性はなくなります。
生地の表面に水の膜ができないようにする撥水性が、透湿性を確保するためには重要です。
雨に濡れても、水が玉になってコロコロと落ちていく状態が、撥水性のある状態です。
コロコロと玉にならずに、生地の表面がしっとりするような状態では、防水性はともかく、透湿性は失われます。
その結果、外からの水の侵入はなくても、汗で中がグッショリ濡れてしまいます。
耐熱性
バイクだと、耐熱性も気になります。
防水・透湿素材で耐熱性をアピールしている素材が見当たりません。