骨に付けたプレートを取る理由

折れた鎖骨をプレートで固定しました。

プレートはチタンなので、錆びないし腐りません。

でも、骨がつながったら手術して取り出しました。

わざわざ手術(抜釘手術)で取り出した理由

  • 抜釘前の鎖骨プレートが盛り上がって肌を押し上げていて変(右の写真)
  • ショルダーストラップなを肩にかけると、痛い。
    おそらく、プレートとストラップの間に皮膚が挟まるようになっているのだと思います。
  • 何年もつけているとネジのチタンと骨が馴染み、ネジが抜けににくくなる
  • プレートだけでなく、糸で骨を縛って固定したので、糸を抜く必要がありました。
    溶ける糸(吸収糸)を使うことも可能だそうですが、吸収糸を使うリスクがあるので、抜釘前提で溶けない糸を使いました。
    (傷口の縫合は溶ける糸を使ったので抜糸の必要はありませんでした。ホチキスも使わなかったので、抜鉤も無しでした。)
    • 溶ける糸のリスク
      • 溶ける糸は、加水分解により、除々に溶けてゆくにつれ強度不足になります。骨が繋がるより前に強度不足にならないようにするためには、溶けない糸の4倍くらいの糸を巻く必要があるそうです。
        骨が再生して強度が出るまでの期間は、個人個人で差がありますが、糸が溶けて強度が無くなる期間は個人差が少ないそです。
      • 溶ける糸は、加水分解を起こして溶ける過程で、腫れたりする可能性もあるそうです。

抜釘した感想

  • 手術は楽でした。1泊2日で回復します。
  • 腕の可動範囲が広がった気がします。
  • 肩にショルダーストラップがかかっても痛くなくなりました。
  • 傷口はまだありますが、平らになりしました。
    いずれ傷も消えると思います。
  • プレートやネジが入っている以下の不安がなくなりました。
    • もいちど鎖骨を折るような転倒をすると、プレートの両側が折れるそうです、プレート部分の強度が大きいので。
      ということは、関節に近い部分が折れることになるので、やっかいいな骨折になる不安があります。
    • プレートを埋める手術の歴史は40年くらいなので、それ以上経過した場合の副作用が未知だから、なんとなく不安。

取り出す手術(抜釘手術)のリスク

  • プレートを固定していたネジも抜くので、ネジ穴が治癒して塞がるまで骨がもろくなるのは不可避
  • チタンの金属疲労で、ネジが途中で折れて、ネジの先が骨に残さざるをえない可能性がある
    (ネジがすっぽりぬける大きさの穴を掘って掘り出すことも可能だが、鎖骨のように細い骨では、ネジ穴より大きな穴を開けると脆くなりすぎて危険なので掘り出さない。)
  • 骨がしっかり接合していないとプレートを取ったあと再骨折する可能性あり(癒合不全)
    (手術前のレントゲンでしっかり確認すれば回避可能だと思うが、レントゲン写真を見ても素人では強度が十分かどうか判断できない
  • 手術のリスク
    • アナフィラキシーショックを起こす可能性がゼロではない
    • 全身麻酔による副作用のリスクがゼロではない。