実用性無視でファッションを追求した超個性派バイクでした。
- 荷物やケースでゴテゴテの見た目には耐えられない!
- バイク乗るなら手ぶらでしょ!
- ガチャガチャしたメーターなんかいらない!
- 美しくない泥除けなんていらない!
- タンデムなんてしない!一人が最高!
- とにかく美しく走りたい!
というバイクです。
ほんとに美しく走ります。
アメリカンのような設定
長いホイールベースと寝たフロントフォークはアメリカンな感じがします。
ホイールベースが、1610㎜ もあります。
Harley Davidson FLHXSの1625㎜よりは短いものの、FLHRC ロードキングの1610㎜と同じです。
CB1100の1490㎜より長いし、XのつかないDiavelの1580㎜より長くなっています。
フロントフォークは寝ていて、キャスター角30度です。
Harley Davidson FLHXSの26度より寝ています。
ベルトドライブとういうのも、アメリカンを意識しているのではないかと思っいます。
しかし、ニーグリップがしやすかったり、急加速発進専用のパワーローンチボタンがあったり、リアシートがほぼ無かったたりして、アメリカンそのまんまではありません。
エンジン
モードによってパワーが変わります。パワーを感じる順番は、スポーツ、ツーリング、アーバンです。
スポーツだと立ち上がりも元気が良くて、バイクが軽くなった気がします。
ドコドコとしたエンジン音を楽しみながら広い大地を走るというより、コーナーの多い道を走りたくなる感じです。
曲る
ホイールベースが長く、フォークも寝ているのに、直線番長ではなく、良く曲がります。
バンク角も深く、公道を走行でのバンクなら、マフラーやステップが擦ることありません。
奥志賀から万座、碓井峠、魚沼スカイライン、七浦シーサイドラインなどのワイインディングを走りましたが、快調で快適でした。
超個性的ライディングポジション
ステップが前にあり、アメリカンのようい足を前に投げ出した姿勢で座ることになります。
ステップの位置は、ハンドルのグリップの下あたりです。
手も足も、ほぼ同じくらい前に出した姿勢なので、横から見るとUの字を横倒ししたような姿勢になります。
アメリカンのように足を投げ出して座りますが、上半身だけ前傾になります。
上半身はスーパースポーツのような前傾姿勢ですが、ステップが超前です。
この姿勢でも、タンクがホールドしっかりできます。
ネイキッドでも、スポーツでも、アメリカンでも、モタードでも、オフ車でもない個性的な乗車姿勢です。
Xのつかない、Diavelとは全く違う乗車スタイルです。
リアシートがほぼ無い
リアシートの長さが20センチくらいしかありません。
体格の良いライダーが座ると、もっと狭くなります。
タンデム用のステップがあるので、お尻の小さい人ならタンデムも可能かもしれませんが、ライダーに密着しないと後ろに落ちます。
リアシートに横座りは、子供でも無理です。
荷物が積めない
リアシートがほぼ無いし、フックをかける場所もないので、リアシートへの積載は無理。
サイドバックも取り付ける場所がありません。
タンク上面は広くいので、タンクバックはつきそうですが、きれいなマッドブラックのペイントは、傷や汚れが目立ちそうなので、タンクバックの取り付けは微妙です。
このバイク乗って、背中に荷物を背負って走るのも美しくないので、どうしても必要な荷物は、宅急便で宿に送っておくとか、同行する他のバイクに積んでもらうのが正しい選択のような気がします。
雨の日は悲惨
後輪が、路面の水をまきあげて、背中が汚れます。
後輪のフェンダーが無く、ナンバープレート取り付け台があるだけです。
雨が上がった後も、路面が乾くまでは、レインウエア―が脱げません。
レインウエア―も泥だらになるので悲惨です。
メーターが見にくい
メーターは小さい上にコントラストがあまりありません。
良く晴れた日は、輝度調整してもやや見にくいメーターです。
細部まで美しい
ステップやシフトペダルとかもも黒です。
黒の車体にアルミ色のステップ付けるような手抜きはありません。
曲線が美しいボディの下に、だた四角いラジエターをつけるような手抜きもありません。
ラジエターの外形が、ボディラインに沿った形をしています。
さらに、空気のあたる面が、平らではなく絶妙にカーブしています。
黒くて四角く平らなラジエターがついていたり、アルミ色やメッキ色丸出しのパーツを使っているバイクを見慣れていたので、XDiavelの美しさには胸がときめきました。